2017年2月27日から3月2日までMobile World Congress 2017スペイン・バルセロナで開催されました。
主催者によれば、10万8000名の来場者で昨年の10万1000人を超え、新記録を達成しています。CレベルとされるCEO、CTO、CFOなどの経営層が55%でCEOの参加は6100名とのことです。
最近のMWCでは、5Gが目玉となっていました。このMWC2017に合わせて、2019年5G商用化へ仕様策定前倒しを米AT&TやNTTドコモなど業界の主要企業22社が連名で正式決定しています。
5G NRのNSA仕様の早期策定に向けて合意したことを発表米ベライゾンや中国移動、中国電信などの中国勢も含まれているため、2020年東京で5Gではなくその1年前に5Gの商用化をするということになりました。5Gになることで、アプリの作り方からデータの考え方もかなり変わってしまいますので、この3年間はひとつ勝負どころと言えるでしょう。
私は3年前に1度訪問していて、今回で2回目となります。MWCは、モバイル機器の新製品発表会という位置づけでスタートしたと思いますが、現在では前述の5Gへの伝送スピード対決から5Gを利用したAI、VR、AR、IoTなど新テクノロジーの華々しい内容になっています。ECもオムニチャネルも当然のようにセッションや展示会場でみられています。ECやオムニチャネルで言えば、デジタルマーケティングの大きな流れが来ているといえるでしょう。何と言ってもキャリアがそれに乗っていて、例えばスマホでSNSやネットを見ながらTVを見ると、パーソナライズされたTVCMが流れるといったようなことを考えています。その他にもあっと驚くようなテクノロジーばかりで、興奮の4日間となりました。
HP(ヒューレットパッカード)社のミラーカート(鏡の買い物かごシステム)
販売するジャケットにタグが付いていて鏡で写すと、鏡に情報が出てきて写真を撮ったり、カートで買えたり出来る。デモにはたくさんの方が質問をしていた。